レンタルダンススタジオ YOUからのお知らせ

風のように2014.03.24

  僕たちの前に違うワンちゃんがいたらしく、よく散歩のときの事をママは話している。仮にその子をモカと呼ぼう。モカは雌で、知人たちを守ることと、可愛がられることと、雄と雌の役目を両方やらなければならない立場にいた。夜パパかママがトイレに行くと一緒についてきてくれ、眠くなると自分の寝床に戻っていた。
食べ物は、ちょっとしか食べず、飽きやすい子だった。責任感の強い子でパパと
ママを守るのに、誰かが来ると床を滑りながら走って行き大きな声で吠えて威嚇してくれた。
  パパの家の近くには、海と河口があり、河口な近くには草がそよそよと茂っていた。モカは風のようにその草むらをとんで歩き、はたから見ると本当に風になった様に見えてとても楽しそうだった。もう一か所の海は人のいない海辺で全速力で走って、こっちだよ、こっちに来て、と誘っていた。
  ママはモカが大好きだったようで、僕たちの代になっても時々、モカを回想しているようだ。
  

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